〔3〕台形の面積(過去問題)


(図)

(類題の問題)

 辺ADとBCが平行な台形ABCDがあります。対角線の交点Oを通って辺BCに平行な直線が辺DCと交わる点をEとします。さらに、EBとACが交わる点をFとし、Fを通って辺BCに平行な直線がBDと交わる点をGとします。AD=5cm、BC=20cmのとき、次の問いに答えなさい。
(1)OEの長さは何cmですか。
(2)GFの長さは何cmですか。
(3)台形ABCDの面積は、三角形OGFの面積の何倍ですか。

   類題は こちら
 相似図形の問題は2021年度にも出題されています。
 過去問題は 
こちら(問題文なし)
 類題は 
こちら(問題文あり)
 ユーチューブ動画は 
こちら

(1)辺EOの長さを求める
 1.ちょうちょの形の相似な三角形を使って考える






 三角形OADと三角形OCBは、ちょうちょの形の相似な図形です。
 ADが4センチ、BCが12センチなので、2つの三角形の長さの比は1:3です。





2.次は、山の形の相似な三角形を使って考える






 三角形BOEと三角形BDAは山の形の相似な図形です。
 長さの比は3:4です。
 ④のADが4センチなので、③のEOは3センチになります。





(2)辺FGの長さを求める
 3.辺EOの場合と同じように考える






 三角形FEOと三角形FCBは、ちょうちょの形の相似な図形です。
 EOが3センチ、BCが12センチなので、2つの三角形の長さの比は1:4です。
 次に、三角形CFGと三角形CEOの山の形の相似な図形を考えます。
 長さの比は4:5です。
 ⑤が3cmなので、④のFGは、cmになります。





(3)台形ABCDの面積が、三角形OFGの面積の何倍か求める
 4.まず、三角形OFGと三角形OBCの面積の比を求める






 山の形の相似な図形の面積の比は、辺の長さの比を2回かけた数になります。
 三角形OFGと三角形OBCの長さの比は1:5なので、面積の比は1:25です。





5.台形ABCDの面積と、三角形OBCの面積の比を求める






 台形を割ってできる4つの三角形の面積の比は、上底と下底の長さの比を使って表すことができます。
 それを使うと、台形ABCDと三角形OBCが、16:9だと分かります。





6.2種類の比の数を合わせて、台形ABCDと三角形OFGの面積の比を求める






 三角形OBCは、赤い数字では、青い数字ではです。
 どちらも同じ面積を表すので、赤い数字は9倍、青い数字は25倍して数を合わせます。
台形ABCDの面積は、三角形OFGの面積はです。
 だから、台形ABCDの面積は、三角形OFGの面積のです。





(説明1)山の形の三角形の面積の比についての説明







  山の形の三角形の面積の比は、長さの比を2回ずつかけた数になる







(説明2)台形を割ってできる、4つの三角形の面積の比についての説明







  台形を割ってできる、4つの三角形の面積の比は、上底と下底の長さの比の数をかけると分かる







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